肥満度を表す指標の一つに、「B M I」という指数があります。
よく健康診断の結果などに記載されていますよね!
僕は小学校のときなんか、B M I指数の横にいつも「太りぎみ」って書かれていて、見るたびショックだった覚えがあります(笑)
ただ、このB M I指数、正直そこまで気にしすぎなくても良いです。
その理由を、今回はご紹介させていただきたいと思います。
B M I指数はそこまで気にしなくても良い!
B M Iとは
B M Iは、Body Mass Indexの略です。
これは、世界的に使われている指標で、肥満度を表す指数として使われています。
なお、B M Iは、以下の計算式で求められます。
BMI=[体重(kg)]÷[身長(m)2]
B M Iの使われ方
B M Iは男女ともに、標準が22とされています。
それ以外では、以下の表のとおりに分類されます。
肥満度分類
BMI(kg/m2) | 判定 | WHO基準 |
<18.5 | 低体重 | Underweight |
18.5 ≤ BMI < 25.0 | 普通体重 | Normal range |
25.0 ≤ BMI < 30.0 | 肥満(1度) | Pre-obese |
30.0 ≤ BMI < 35.0 | 肥満(2度) | Obese class Ⅰ |
35.0 ≤ BMI < 40.0 | 肥満(3度) | Obese class Ⅱ |
40.0 ≤ BMI | 肥満(4度) | Obese class Ⅲ |
(日本肥満学会 肥満症診療ガイドライン2016より抜粋)
ちなみにB M I指数が22というのは、
男性の場合(20歳以上の男性の平均身長167.6cmと仮定)、約61.8kg
女性の場合(20歳以上の男性の平均身長154.1cmと仮定)、約52.3kg
となります。
肥満(1度)と判定されてしまうB M I指数が25は、
男性の場合(同上)、約70.2kg
女性の場合(同上)、約59.4kg
となります。
※平均身長は、「国民健康・栄養調査 平成29年国民健康・栄養調査 92-1 身長の平均値の年次推移(男性、年齢階級別)」(政府統計の窓口)より引用
B M Iがあまり意味をなさない点
さて、国際的にも肥満基準とされているB M I指数ですが、ことダイエットに関してはあまり意味をなしません。
というのも、BMIは身長と体重から単純に計算された値であって、体重の「質」がまったく考慮されていないからです。
体重が多い=肥満である、とは一概に言えません。
もっというと、体重が多い=脂肪が多い、とは限らないのです。
例えば、筋肉は脂肪よりもはるかに重いので、筋肉が多い人は必然的に同じ様な体型な人よりも体重は多くなってしまいます。
また、中には人より骨太で、その分体重が重い人もいるでしょう。
逆に、体重は軽くても、筋肉が少なく、脂肪が多いため、見た目は割と太って見えてしまう人もいます。
中高年に多い、全体は細いのにとんでもなくお腹が出てしまっている人、なども同じですね。
ですので、B M Iは例えば学校や会社の健康診断などで、生徒や社員の肥満度を数字のみで大きく分類したい、などの使い方で使うのが望ましく、個人個人の真の肥満度を表すことについてはかなり不向きな指数だと言えるでしょう。
本当の肥満度を知りたいのならば
個人で、肥満度を数字化して見たいのであれば、やはり体脂肪率を見るのが一番おすすめです。
今は、家庭用の体重計でも体脂肪率が測れるものも多いです。
脂肪量と体重から体脂肪率を算出してくれますので、自身が肥満かどうか、をより正確に把握することができます。
ダイエット時には、体重だけでなく、体脂肪率にも注目しましょう!
B M I指数はそこまで気にしなくても良い!まとめ
今回の記事をまとめると、以下のとおりとなります。
- B M I(Body Mass Index)指数は、[体重(kg)]÷[身長(m)2]で求められる
- 肥満度の把握のために世界的に使われている指標だが、体重の質が考慮されていないので、こと個人のダイエットに関してはあまり意味をなさない
- 個人が肥満度を把握したいのであれば、体脂肪率に注目しよう
B M I指数について今回は書きましたが、そもそも体重に左右されすぎるのを、本サイトではあまりおすすめしていません。
ダイエットで大事なのは見た目であって、例えば女性であれば、程よく筋肉がついてほっそりと見えるのが一番の理想だと思います。
体重を減らす、というよりも、体脂肪率を減らしていくのが、一番良いダイエットですので、焦らずじっくりとダイエットしていきましょう!
