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糖尿病の怖さ 低糖質ダイエットの利点

個人的にはダイエット方法として低糖質ダイエットをおすすめしています。これは痩せるという観点に加えて、摂取する糖質の量が少ないため糖尿病になりにくいという利点があるからです。

糖尿病ってただの肥満の延長でしょ?と考えている人、多いと思います。しかし、実は糖尿病はめちゃめちゃ怖い病気なんです。どれくらい怖いのか?を今回は理解していただき、ダイエット方法を選択する際の参考にしていただければと思います。

糖尿病とは -インスリンの異常-

糖尿病患者は、2017年時点で世界で4億2500万人いると言われています。これは、世界の成人の約8.8%に相当する数字です。約11人に1人は糖尿病であることになります

糖尿病には、大きく分けて2種類ありますが、簡単に言えば血糖値が常に高い状態となってしまい、体が衰弱したり、様々な合併症を引き起こしやすくなってしまう状態をいいます。血糖値とは血液中のブドウ糖の量を指しますが、正常な人の血糖値の流れは次のようになります。

①糖質をとる→②胃や腸で糖質がブドウ糖に分解される→③ブドウ糖が小腸から血液中に吸収され血流に乗って全身に運ばれる→④血糖値が上がる→⑤すい臓(ランゲルハンス島 β細胞)からインスリンが分泌される→⑥インスリンの働きにより血液中のブドウ糖が体の各組織で使われる→⑦血糖値が下がる

この流れを繰り返し、食事をしても2〜3時間で血糖値は元の状態に戻ります。そして、ブドウ糖がエネルギーになるまでの一連の流れを糖代謝といいます。

糖代謝

  • ブドウ糖が小腸から血液中に吸収され血流に乗って全身に運ばれる
  • 肝臓に運ばれたブドウ糖の一部はグリコーゲンに作り変えられ、貯蔵される。
  • 全身に運ばれたブドウ糖は筋肉に取り込まれ、生きて活動するためのエネルギーとして使われる(筋肉でも一部はグリコーゲンとして蓄えられる)
  • 肝臓や筋肉に十分行き渡って余ったブドウ糖は、脂肪組織に取り込まれ、脂肪として蓄積される

ここで出てくるインスリン(インシュリン)というホルモンが非常に重要な役割を果たしており、エネルギー源としてブドウ糖を取り込むために、インスリンの働きが必須になります。そして、糖尿病はこのインスリンが体内で作られなかったり、正常に作用しなくなることで起こります

インスリンの働き

  • 血液中のブドウ糖が筋肉や細胞のエネルギーとして使われるために必要で、ブドウ糖がグリコーゲンや脂肪に作り変えられて蓄える時にも必要となる。
  • 逆にグリコーゲンがブドウ糖に戻るのを防ぐ役割もあるため、インスリンが働くと血液中のブドウ糖濃度(=血糖値)を下げる

インスリンが正常に働かず、糖代謝がうまくいかなくなると行き場を失ったブドウ糖が血液中に増えるため、血糖値が高いままとなります。インスリンの分泌や働きが悪い中でブドウ糖がさらに増えると、やがてインスリンを作るβ細胞が壊れ、インスリンが作れなくなります。こうして糖尿病は進行していきます。

糖尿病の人は、ブドウ糖がエネルギー源として筋肉に取り込めないため、増えすぎたブドウ糖がどんどん脂肪へと蓄積されていきます。さらに進行が進むと、ブドウ糖がエネルギーとしてきちんと使われない場合に、体はブドウ糖が足りないのかと判断してしまいます。すると今度は同じくランゲルハンス島のα細胞からグルカゴンというホルモンが分泌され、グリコーゲンや脂肪をブドウ糖に戻す働きをしてしまい、どんどん血糖値が高くなります。糖尿病が進行すると痩せてくるのはこのためです。

糖尿病の種類

糖尿病には大きく分けて2種類あります。1型糖尿病と、2型糖尿病です。

1型糖尿病と2型糖尿病

  • 1型糖尿病・・・インスリンを分泌するβ細胞の機能が低いか、壊れてしまいインスリンがほとんど出なくなる。子供や若い人に多い。原因はまだよくわかっていない。対処法として、インスリン注射(1日4回)が必須
  • 2型糖尿病・・・生まれつきではなく、生活習慣によってインスリンの働きが悪くなったり、インスリンの分泌量が少なくなることで起こる。一応遺伝的資質も関係する。食事療法や運動療法で対処、症状が重い場合は飲み薬やインスリン注射を行う糖尿病の約90%はこちら

その他、妊娠中に発生する妊娠糖尿病等もあります。かつては糖尿病患者の妊娠・出産は難しいとされていましたが、現在は血糖値をコントロールできれば出産可能だと言われています。飲み薬は胎盤を通して胎児に吸収されることもあり、胎児が低血糖を起こすのを防ぐために飲み薬で治療していた人も妊娠中はインスリン注射で治療します。その他、妊娠中に血糖値が高いと赤ん坊が4000g以上の巨大児になる危険性もあるので、妊娠中はより血糖値に気をつける必要があります。

糖尿病の原因

では、糖尿病の原因はなんなのでしょうか。ここでは、主に2型糖尿病についてお話ししますが、お察しのとおり、肥満が1番の発症要因です。内臓脂肪が増えると肥大した脂肪細胞ができて、ここからインスリンの働きを悪くする物質が出てくることがわかっています。インスリンの働きが悪いと、筋肉や脂肪など各組織へのブドウ糖の取り込みが悪くなるため、血糖値が上がります。

また、ストレスも要因となります。強いストレスを受けると脳からアドレナリンなどのホルモンを出しますが、これがインスリンの作用を弱めてしまうことがわかっています。

また、遺伝的資質も関係していることがわかっていますので、家族や親戚に糖尿病の人がいる場合は要注意です。あとは、単純に加齢も要因となります。体全体の機能が衰えるので、糖代謝やすい臓の動きも悪くなることから起こります。

1型糖尿病の場合は原因がわかっておらず、先天的な可能性もあるため防ぐのは難しいですが、それでもやはり肥満の人の方がなりやすいと言われています

糖尿病の初期症状 -早期検査を-

厄介なことに糖尿病は初期の自覚症状がほとんどありません。しかし、次のような症状があると危ないとされています。

・尿の回数・量が多くなる

血液中にブドウ糖が多いと尿が多くなるため

・喉がかわく

→尿が多くなると、体内の水分が減るため

・食べているのに痩せる

→インスリンが働いておらず、グルカゴンの働きで脂肪を分解したり、筋肉のタンパク質を分解して足りないエネルギーを補うため

・体がだるい、疲れやすい など

症状が出てからでは遅いので、「血糖値が高いため、病院へいって再検査してください」と言われたらちゃんと従うようにしましょう。ただし、一度の診断ではわからないこともあります、血糖値は1日の中で上がったり下がったりするためです。糖尿病は診断が難しい病気とされていますので、なおさらしっかり病院での検査は受けましょう。

糖尿病から生じる合併症等

糖尿病の一番恐ろしいところは、さまざまな合併症を引き起こすことです。これは、血液中に溢れたブドウ糖が血管や細胞を傷つけることで起こります。三大合併症と言われている網膜症、腎症、神経障害や、命に関わる心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化なども引き起こします。

糖尿病の三大合併症

  • 網膜症:年間に3,900人以上の人が網膜症によって失明。失明に至らなくても、何らかの異常が糖尿病になってから10年以上の半数近くの人に起こる
  • 腎症:腎臓の病気。尿を作る機能が衰え、体の老廃物が除去できなくなる。高血圧、手足がむくむなどの症状から始まり、最終的には腎臓が全く働かない腎不全になる
  • 神経障害:高血糖の状態が続くと体の先端にある末梢神経の伝達機能に異常が起こり、脳からの情報が伝わらなくなる。そこから手足の痺れや痛み、立ちくらみなどの症状が出る

糖尿病になると、どんどん別の病気も呼んでくる、負のスパイラルにハマってしまいます

また治療の際にも危険があります。インスリン療法などで血糖値が下がりすぎると今度は低血糖になり、放っておくと意識が朦朧としたり、昏睡に陥ったりします。

それ以外にも、糖尿病が進むと、血糖値が高くてもエネルギーに効率よく変えられなくなるため体が衰弱してしまうなど、とにかくいいことは一つもありません。

今日からできる糖尿病対策

糖尿病にならないために、今日からできることをやっていきましょう。

冒頭でお伝えした、低糖質な食事をとることはもちろんおすすめです。入ってくる糖質が少なければ、インスリンをたくさん出す必要もなくなるため、すい臓に負担がかかりません。ただし、過度な糖質制限は上述した低血糖になる恐れもあるので、注意が必要です。

それ以外に、血糖値を下げるには

・食事の量、頻度を適切にする

・食べる順番を守る

・運動をする

などが大事になります。

食事の量、頻度

まずは、1日3食以上、しっかり取りましょう。食事を抜いたり、不規則な時間に取ると過剰に血糖値が上がり、すい臓に負担がかかります。

早食いもNGです。ゆっくり食べること(15分以上)で満腹中枢を刺激し、過食を防ぐことができます。あとは、食物繊維・ビタミン・ミネラルを意識して摂りましょう。

食べる順番

ご飯などの炭水化物を先に食べると血糖値が跳ね上がるので、NGです。

①野菜などの副菜、②汁物、③肉や魚などの主菜、④炭水化物など の順が、最も血糖値の上昇を緩やかにすることができます。フランス料理などのコース料理もこういう順番で出てきますよね、実は非常に理にかなった食べ方なのです。

運動

運動で脂肪(脂肪細胞)を減らすと、インスリンに抵抗する物質が減り、また筋肉が増えれば基礎代謝が上がり、筋肉内の糖代謝も活性化します

あとは、体重を毎日測ったり、血圧を測るなど、体の変化に気づくことが大切ですね。

まとめ

今回の記事をまとめると、以下のとおりとなります。

  • 糖尿病とは、インスリンの異常から起こり、常に血糖値が高い状態で様々な合併症等を起こしやすい状態
  • 糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があり、2型糖尿病が9割以上をしめる
  • 糖尿病の1番の原因は肥満。ストレスや遺伝的な資質、加齢なども要因となる
  • 糖尿病は初期症状に気付きにくいため、健康診断などで血糖値が高いことを指摘された早期の検査を受けること
  • 糖尿病から発生する合併症は命に関わるものも多く、連鎖的に起こりうる
  • 食事の量や頻度、食べる順番を意識し、運動を取り入れることで糖尿病になるリスクを減らせる。もちろん、低糖質な食事も有効。

 

糖尿病は本当に怖い病気です。一度発症すると、完治するのは難しいとも言われています。心筋梗塞や動脈硬化など取り返しのつかない合併症が生じる前に、糖尿病(もしくは、糖尿病予備軍)とわかったらすぐに治療することが大切です

 

かずきち
11月14日は世界糖尿病デーなんだって!東京都庁とかもブルーにライトアップしたりするらしい・・・
そういう取組みでたくさんの人が糖尿病の怖さに気づいてくれるといいね!
あやべえ

 

(今回の記事の参考文献)

「完全図解 糖尿病のすべて」(2019年、(株)主婦の友社)

 

 

  • この記事を書いた人
かずきち

かずきち

太っちょだった中学生時代に同級生からバカにされたことで、ダイエットを決意。 高校生の時だけで15キロほどのダイエットに成功するが、社会人になりリバウンド気味なことと、筋肉系youtuber達への憧れから、現在肉体改造中。

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