(前回のあらすじ)
パチンコパチスロを覚えて約6年経ち、ついに常勝人間となった若かりしかずきち少年。
しかし就職を迎えたことで、そんな生活も終わりを迎え・・・?
そしてつい最近、ギャンブルはやめよう!と思ったきっかけとは??
今回は前回の「パチンコ・パチスロで数百万円稼いでいた人間がギャンブルを辞めた理由①」の続きになります。
(前半はこちら)
もくじ
就職をきっかけに一度はパチンコ・パチスロを辞める!しかし・・・?
パチンコ・パチスロ三昧だった僕もなんとか就職が決まり、楽しかった大学生活は終わりを迎えました。
そして、それを機に、パチンコ・パチスロを辞める決意をしていました。
それは、パチンコ・パチスロ業界がもうすぐ終わりを迎えるだろうな、と感じていたからです。
前半でも書いたイベントの規制、この辺りをきっかけに、遊戯人口がどんどん減って行ってしまっていたのです。
そしてイベントに続き、機種に対する規制もどんどん厳しくなって、機種の爆発力等が抑えられていくようになりました。
この流れは現在でも続いており、具体的には、〜千枚出たら強制終了など、打ち手が魅力に感じていた部分がどんどんなくなっていっています。
これらを受けて、この業界は長くないな・・・と思っていたのです。
そして決意の通り、最初の1、2ヶ月は全然パチンコ屋に行きませんでした。
もちろん、初めての社会人でそんな余裕がなかったのもありますけどね。
しかし、仕事にも慣れ始め暇な時間が増えてきた夏頃、「外は暑いし、暇つぶしに・・・」と思って久々に行ってしまいました。
そしてこれが不幸の始まりでした。
最初は1ヶ月に1回、といったペースだったのが、徐々に徐々に行くスパンが短くなってしまい、5〜6年後には休みというか時間があれば行くようになってしまいました。
そして気になる収支は、というと、かなりボロボロでした。
元々暇つぶしで、と行き始めてそこまでがっつりやる気がなかったこともあって、大学生時代に培ったことは何一つ活かせませんでした。
それどころか、当時にとんでもなくぬるい状況で稼げてしまっていたことが、「人生トータルでは全然浮いてるから」、「本気出せば勝てるから」など、本当にもう養分丸出し(笑)の考え方を生み出していました。
あとは大学生の時と違い、「いつでも打てるわけではないからもう少し打とうかな・・・」など、時間的制約から期待値のない状況でも粘らされてしまう、ということもありました。
〜結婚後〜期待値に関する考え方を見直し、収支は回復!
結婚した後も続けていましたが、「もうこれ以上適当に打ってお金を減らすべきでない!」と一念発起し、期待値がある台しか打たない!と強く決めました。
ここで本当にお世話になったのがディスクアップという台。
画像引用:p-world.co.jp
この台は、技術介入が完璧なら設定1でも時給1,000円弱の期待値を出せるという現代ではかなり珍しいタイプの台であったため、この台のみを必死で練習し、この台を軸に行動するようになりました。
打てる台がなくてもディスクアップの高設定を狙う、例え設定1でも(理論上)負けることはない、という動き方でしたね。
そして最終的に、働きながらでも、月6万〜8万円くらいは期待値、そして実収支を出せるようになりました。それを最近まで続けてきました。
ギャンブルをやめた4つの理由
前半も含めると前置きがとんでもなく長くなってしまいましたが、ここからが本題です。
快適に楽しく副収入を得られるようになった僕がどうしてパチンコ・パチスロを辞めたのかという理由です。
労働収入であること
一つ目の理由は、この遊んで得ているような副収入もあくまで労働収入であるということ。
月で6万〜8万稼げるといっても、実は費やしている時間はかなり膨大です。
店のデータを調べる、傾向を探る、いろんな店を回る、店の中でも期待値のある台を探して歩き回る・座って待つ、などといった関係する行為全てを合わせると、時給1,000円切っているのではないかな?と思うほどです。
本業の残業代の時給が今大体2,000円くらいなので、「あれ?残業してた方が効率よくないか?」と気付いてしまったんですよね。
そして遊んでいるだけなのに、と不思議に思われるかもしれませんが、普通に疲れます。歳もあるのかもしれませんが、期待値がある台を掴んだとしても、1日中(最長だと朝9時から夜11時の14時間)打ち続けるのはかなりきついです。
肩とかお尻とか痛くなっちゃって、次の日の仕事に支障が出るレベルです。
稼働時間が読めないので、予定が立てにくい
二つ目の理由は、打つのに必要な時間が読めないので、非常に予定が立てにくいことです。
その日に期待値を掴めるかどうかは、本当にその日の状況次第になってしまいますので、どれくらいの時間拘束されるのかが事前に全く予測がつきません。
1日中パチンコ屋に居ないといけない日もあれば、今日はダメだ、と1時間で帰ってくることもあります。
結果として、家族や友達との時間がうまく作れず、関係がギクシャクしてしまったこともあります。
怒りっぽくなってしまうなど、精神が不安定になる
3つ目の理由は、喜怒哀楽が激しくなり、精神が不安定になってしまうこと。
特に怒りっぽくなってしまうのが嫌でしたね。
期待値がプラスの台しか打たないようにしているとはいえ、それはあくまで理論値。
短い期間であれば、とんでもない下ブレを起こすことがあります。
そのような下ブレが来ると、「期待値はプラスなのにどうして・・・」とどうしても悲しくなったり怒ったりしてしまいます。人間だもの。
僕、普段はめちゃめちゃ温厚なんです。
他人と喧嘩とかもしたことないし、あまり他人に興味がないからなのか←、他の人が怒るレベルの行動とかも全然受け流せるんですよね。
でも、ギャンブルでお金が絡むと人が変わっちゃう。
そんな自分に嫌気がさし、元の温厚な自分に戻りたいと思いました。
欲望にまみれた争いを辞めたかった
上記3つの理由は前々から思ってはいたんですよ。
そんな中、今回キッパリとやめようと決意した最大の理由はこれ。
パチンコ屋の中は人の醜い欲望だらけで、そんな世界での争いを辞めたくなったから。
そう思わせてくれるきっかけとなった出来事がありました。
僕が打っている隣で、大当たりになっていた人がいました。
そしてその隣(僕がいる方と逆側)で、期待値のある台が空きました。
そこで、その大当たりになっている人が、その隣の台もキープし始めました。
大当たりが終わったら移動するつもり、もしくは仲間にでも打たせるつもりだったのでしょう。
パチンコ屋には基本的に一人一台しか打ってはいけないというルールがあるので、今回のは掛け持ち遊戯になりルール違反なのですが、まあこれくらいなら結構あるレベルなので、くそ〜と思いつつ僕は普通にスルーしていたのですが・・・
よく見る他の上手そうな人がそれに気付いたのか、店員の呼び出しボタンを押したんですよね。
で、店員が来たらその台を指差し、二人でヒソヒソ・・・
要するに告げ口していたわけですね。
そして隣の人が大当たりを終えその台に移った途端、店員が飛んできて、注意?したのか、その人はその台を打つのを諦めて辞めていきました。
すると告げ口をしていた上手い人が飛んできて(本当に走ってきました(笑))、その台をキープ、そして注意をした店員とめちゃめちゃ仲良さげに嬉しそうに話していました。
・・・と、まあ文章で書くと、ルール違反をしていた人を成敗したような話に見えるんですが、僕はどちらかというとその告げ口していた人のニヤニヤした顔が忘れられないんですよ。
元々店員とは仲が良かったのでしょうが、指をさしてヒソヒソ話している姿を見て、すごく嫌な気持ちになりました。ルール違反以上に。
その時、それくらいのルール違反なら、と許容してしまっている自分がいることにも気づきましたし、自分の利益のために他人を平気で売る人がいることに、ああここはやっぱり人を狂わせる、なんか悲しい場所だ、と思ったんですよね。
パチンコ屋にいる人の、約9割以上の人は負けています。
でないとパチンコ屋経営なんて成り立ちませんし、負けている人がいるからプロなど一部の勝っている人が存在するのです。
つまり、F Xなどと同じで、結局客同士のお金の奪い合いなんですよね。
幸せになる人がいれば、必ず不幸になる人がいる。
そんなのは資本主義の世の中、当たり前なのかもしれません。
しかし、そんな世界の縮図のようなパチンコ屋という場所が急に嫌になったのです。
これが、僕がギャンブル(というかパチンコ・パチスロ)を辞めた最大の理由です。
(終わりに)自分がギャンブル依存症かもしれないと思う方へ
僕は辞めようと思ってからは割とスパッと辞めれましたし、3週間ほど経った現在、もう行こうと思うことはないだろうな、と思っています。
そう思う理由が、周りに「もうギャンブル辞めたよ」と公言しているからです。
家族を安心させるため、友達にギャンブルに誘われないようにするため、そんな理由から公言しました。
そして、それを撤回して「やっぱりまた行き始めたよ〜(笑)」って言うのは、めちゃくちゃかっこ悪いから絶対やりたくないと思っています。
そうやって外堀を埋めることで、よりギャンブルに興味がなくなりました。
最後に、今自分が依存症かもしれないと悩んでいる方へ。
収支を記録していない方は、まずは収支(及び費やした時間)を記録してください。そこでどれだけ負けているか、どれだけ無駄な時間を費やしているかを認識してください。
それを認識すれば、おそらく頭ではパチンコ屋に行きたいなんて思わなくなるでしょう。
そしてその認識をしてから、周りに相談しましょう。
家族に静止してもらうこと、友達に別の趣味に誘ってもらうこと、それらを繰り返していれば、必ずギャンブルへの興味は薄れていきます。
決して、一人で悩まないでください!