ダイエットって、どうしても体重の増減で太った、痩せたを考えてしまいがちです。
確かに数字というのはやはりわかりやすい絶対的な指標ですし、管理するときには数字があった方がもちろん良いです。
体重で言えば、今日は何キロ、というのは記録しやすいですが、今日の体型は昨日より数センチ小さくなった気がする・・・なんてのは記録し難いし、本当にそうかどうかもわかりませんよね(笑)
このように、体重はもちろん毎日量って管理するべきではあるんですが、体重が減る=痩せて理想的な体型に近づく、かと言うと実はそうではない場合もあります。
そう、体重にも「質」があるんです。
体重ではなく、見た目がどうなっているかを意識しよう
体重の構成
そもそも人の体重というのは、半分以上を水分、あと大きくは脂肪・筋肉・骨で構成されています。
この内、見た目に大きく関わってくるのは、脂肪と筋肉ですね。
いわゆる体脂肪率にも関わってくるところです。
体脂肪率が高い人は、脂肪量が多い、もしくは筋肉量が少ない、ということが考えられます。
そしてこの脂肪の量、筋肉の量こそが、人の見た目にも大きな影響を及ぼします。
脂肪と筋肉の違い
こちらの写真をご覧ください。
これは脂肪500gと、筋肉500gを実物大にしてある模型です。
これを見るとよくわかるのですが、同じ重さでも、脂肪の方が体積としては大きいのです。
一方で筋肉は密度が高く、脂肪よりもかなり締まって見えます。
これは逆に言えば、体積的には同じ大きさだったとしても、筋肉は重く、脂肪は軽い、ということになります。
(ちなみにこの模型、Amazonで販売していましたのでダイエットの戒めにしたい方はぜひ、なかなかにいい値段しますけど(笑))
同じ体重であっても見た目は全然違う
500gでこれだけ差があったわけです。
では、僕たちの体重で比較したらどうなってしまうのでしょうか。
(ご本人のInstagramより流用)
この方は、サッカー日本代表の長友選手です。
身長はそこまで大きくありませんが、スピードと持久力、そしてその小さい身体からは想像もつかない身体の強さで、長年イタリア・セリエAのインテルで長くレギュラーとして活躍されていました。
長友選手は、身長は170センチ、体重は68キロだと言われており、なんと体脂肪率は5%程度しかないとのこと。
ご本人のInstagramにスーツ姿の画像もありました。
(ご本人のInstagramより流用)
いやー、かっこいいですよね!
では続いて、こちらの写真をご覧ください。
え、この犯罪者みたいなモザイク入ったおじさんは誰かって?
やだな〜、僕ですよ。かずきちです。
何で僕の画像を出したかというと、この当時僕も67キロくらいだったんですよね。
長友選手との比較に使えると思って、結婚式に出席したときの画像から抜き出してきました。
ちなみに僕の身長は168センチで、こちらも長友選手とさほど変わりません。
ということで、僕と長友選手を並べてみた画像がこちら。
ヒョエー!
全然違うの、わかりますよね?
確かに僕は少しダボッとした大きめのスーツを着ています。
しかし、ここまで見た目に違いが出るとは・・・
このときの僕の体脂肪率は定かではありませんが、それほど筋トレ等もしていない時代なので、20%前後と思われます。
このように、同じ身長と体重であっても、脂肪量や筋肉量の違いによって、ここまで見た目にも差が出てしまうということです。

ダイエットの目的を思い出そう
ダイエットの時に、体重を〜キロにする!という目標を立てている人は多いと思います。
しかし、それって実は副次的な目標に過ぎないんですよね。
本来の目的は、痩せて「綺麗になること」であったり、「理想の体型になること」ではなかったですか?
つまり、見た目が大事なんです、見た目さえ理想的なものになっていれば、体重なんて何キロでもいいのです。
むしろ、体重が多い方が基礎代謝量が上がりますので、体型維持にも役立ちます。
正直、ただ体重を落とすだけなら、摂取カロリーを極端に減らしたりで正直すぐにできます。
しかしその場合は100%筋肉から落ちていき、目標体重に至った頃には筋肉がほとんどなくなってしまって、食事量を戻した時にはすぐにリバウンドします。
さらに筋肉がなくなってしまっており、脂肪の割合が高くなってしまうので、元の体重に戻った時には見た目も悪くなるとともに太りやすくもなってしまっているという最悪の状態になります。
ということで、綺麗に痩せるには、筋肉を減らさないように意識しながら痩せることが最も近道です。
食事ではタンパク質の十分な摂取を心がけ、出来る限り運動にも取り組みましょう。
(まとめ)見た目に拘って、体重に振り回され過ぎないようにしよう!
今回の記事をまとめると、以下のとおりとなります。
- 体脂肪率は脂肪と筋肉の量で決まる
- 筋肉は脂肪よりも引き締まって見え、脂肪よりも密度が高くて重い
- 同じ身長体重でも脂肪量と筋肉量の違いで、見た目にかなり違いが出る(脂肪が少なく、筋肉が多ければ、非常に引き締まった美しい見た目になる)
- 体重を減らすことをダイエットの目的とせず、理想の見た目を手に入れるためにダイエットをしよう
数字は残酷で、客観的な事実のみを示してきます。
それはそれでもちろん信頼に値することなのですが、ダイエットにおける体重に関しては体脂肪率などの内訳の方が大事です。
どちらかと言えば体脂肪率、そして鏡で見る見た目を毎日チェックしてダイエットの指標としていきましょう!